2014年9月18日木曜日

14'-15' Offseason Boston Red Sox Outlook - Starter

若干フライングですが、オフシーズン開始時点での、来季のBOSの布陣展望です。各ポジション毎のアウトルックは別に書いているけど、こちらは、FA流出やマイナーのデプスも含め、MLBに焦点を絞ったバージョンです。まずはSP編から。

黒字は基本的に枠確定しているメンバー。青字は25人枠にはほぼ確定しているけど、ポジション・起用法が決まっていない選手。赤字はトレードやノンテンダー等で、流出の可能性あり。緑字はマイナーから枠を争う選手。灰色はFAなど流出が確定的な選手。*は40人ロスター外の選手。


[15' Starter Outlook]

RHSP Clay Buchholz (15': $12M, 16': $13M option, 17': $13.5M option)
RHSP Joe Kelly (15': min., 16' : arb.1)

RHSP Rubby De La Rosa (15': min., MiL option: 1)
RHSP/RP Brandon Workman (15': min., MiL option: 2)

RHSP Allen Webster (15': min., MiL option: 1)
RHSP Anthony Ranaudo (15': min., MiL option: 2)
RHSP Matt Barnes (15': min., MiL option: 3)
RHSP/RP Steven Wright (15': min., MiL option: 1)
LHSP/RP Edwin Escobar (15': min., MiL option: 1)
*LHSP Henry Owens (under MiL contract)
*LHSP Brian Johnson (under MiL contract)
*LHSP Eduardo Rodriguez (under MiL contract, Rule 5)


現時点では、Buchholz、J. Kellyのみが確定カードで、他はいずれもマイナー行き、もしくはブルペンスタートの可能性がある。もちろんオフに先発を最低2人は加えることになると思うが、それはそれとして、Buchholz、Kellyにはローテをしっかり守ることが期待される。Buchholzは13年は首の痛みに悩まされて、後半戦をほぼ欠場。

その影響からか14年もチームに合わせるかのように不調が続いていたが、後半戦に入り、球威と共に内容もやや改善。それでも本来の期待とは程遠く、15年こそは1年間エースとしての働きを期待したいところだが、取りあえずはNo.3スターターくらいの期待値を持つしかない。Kellyの方も、BOSは彼がNo.2かNo.3になってくれるのを期待しているようだが、取りあえずは先発下位で計算するべきだろう。

その他のカードとしては、実績があるのはWorkmanとR. De La Rosa。前者は14年はやや起用法にも悩まされた感もあるが、好調な出足の後、死球がらみでサスペンションを受け、その後は先発としてはやや厳しいパフォーマンスに終始。取りあえずSTでは先発でスタートだが、ライバルは多く、ブルペンでの実績もあるため、ブルペン行きという可能性は高い。

De La Rosaに関しては、まだMLBの先発として十分な水準ではないが、それでも14年は中盤以降先発に嵌り、それなりに投げた。他の候補の中では一歩リードか。続くはWebsterとRanaudoだろうが、AAAでは既に十分な実績を残しているものの、いずれもMLBの先発としてはまだ未熟。前者はスタッフは間違い無いが、致命的にコマンドが無く、後者はシーズン終盤戦の疲れもあったかもしれないが、14年のMLBでの投球を見る限りでは、まだスタッフ・コマンド共にMLBのレベルには無い。

個人的にはWebsterはリリーフでMLBに適応を目指し、RanaudoはAAAでコマンドやセカンドピッチに磨きを掛けるべきだと思う。さらにその後ろにはS. Wright、Barnes、E. Escobarがいて、第3陣にMLB未経験のOwens、B. Johnson、E. Rodriguezの左腕トリオが続く。後ろの3人はまだ夏までは起用候補に入らないだろうが、いずれもWebsterやRanaudoなどよりも戦力になってもおかしくない。

Barnesも既にMLBデビューを飾っているが、まだAAAで十分に実績を残したとは言えず、半年はマイナーで修行だろう。WrightとEscobarは立ち位置が難しい。いずれも先発としての上限に欠け、リリーフでの起用も考慮すべきだろう。14年夏に大量放出を行った関係で、トレード候補やFAでの流出は無い。


[15' My Expected Starters]

SP1 : Jon Lester, LHP (FA)
SP2 : Matt Latos, RHP (Trade for Rubby De La Rosa, Eduardo Rodriguez, and Henry Ramos)
SP3 : Clay Buchholz, RHP
SP4 : Justin Masteron, RHP (FA)
SP5 : Joe Kelly, RHP


取りあえずBuchholzのリバウンドは期待するとして、それでも上位ローテ候補を2人入れないと話にならない。もちろん15年ではなく、16年くらいを本格的に戦うつもりで、2年に分けて揃えていくというのも一つではあるが、マイナーの先発候補も増えて取捨選択する必要も出てきてはいるし、ここらでトレードを含めて考えても良いと思う。

ただまずはJon Lesterの出戻りを最優先したい。FA市場は豊富で、Max Scherzer (DET)などももちろん魅力的な選択肢だが、BOSをよく知っている点と健康度、それにドラフトピックの喪失が無いという点は大きい。元々契約延長に失敗したこと自体が考えられない失態だけど、ここで多少オーバーペイでも取り戻してもらいたい。

そしてもう1人のフロントライン候補は、CINからトレードでMatt Latosを狙う。CINは優れた先発ローテを持つが、保有期間が残り少ない選手が多く、全員と契約延長は難しいことから、このオフに誰かをトレードに出すという噂が強く、中でもLatosが候補に挙がる。16年オフまでの2年雇えることから、契約延長を考える余裕もあるし、FAで出ていくにしても育ってきたProspectへのつなぎとしてちょうど良い。その分見返りは大きめが予想されるが、今シーズンはケガもあって少し価値は下がっているはず。

個人的にはここでDe La RosaとRodriguezあたりを軸にしたパッケージでまとめたい。後述するが、3枚の新加入選手をローテに入れると、必然的にDe La Rosaは浮いてくる。元々はリリーフでも良いかと考えていた選手だけど、14年の後半戦はローテを守ってボチボチ投げており、この段階でリリーフ降格も少しもったいなく感じるが、一方でまだ十分に信頼できる先発投手とも言い難い。

マイナーで育てる段階も過ぎているし、Latosなら上位置換できるだろう。RodriguezもBOS移籍以降評価を上げていて、もったいなく感じるが、比較的傘下には左腕が豊富だし、今が一番評価が高い時期で"Sell High"と思える。来年すぐに上の戦力にならないにも関わらず、オフにRule 5対象で40人枠に入れざるを得ないというのも少し考慮した。

Kellyはまだ安いし、そのまま使う。下のProspectも多く、場合によっては放出も考えられなくはないが、夏の獲得時点からさほどトレード価値が上がっている訳でもない。むしろ15年にしっかり投げるようなら、残り調停期間3年で売りに出した方が、コスト的にもトレード価値的にもメリットが出る可能性がある。

先発最後の枠は、これもFAでJustin Masterson (STL)を狙う。Lesterといい、若干の思い入れが入っている感は否めないが、今季は足のケガでスタッフ・内容ともに落としていたものの、年齢的にもリバウンドの可能性は低くないし、CLEでエースとして投げた経験も魅力。ダウンイヤーの後だけに、契約額は抑えられるだろうし、Lester同様に途中移籍組なので、ドラフトピック補償もない。ケガの不安はあるが、マイナーのデプスもあるので、ローテ上位が固まっていれば、下位にこういった選手を狙う余裕はあるだろう。

WorkmanとWebster、Escobarはリリーフ転向、先発のデプスはRanaudo、Barnes、S. Wrightというところか。Latos、Buchholz、Mastersonと3人が14年にケガ持ちだったというのが最大の難点だが、15年よりは16年こそが再び頂点を目指す年と考え、大物で固めてしまうのではなく、Prospectの昇格と両睨みで動けるようにフレキシブルな契約を優先した。

2 件のコメント:

日本BOS さんのコメント...

オークランドレッドソックスは負けてしまいましたね(笑)
さすがに盗塁されすぎです(笑)
強肩のソトが怪我したのが響いたか、POのキャッチャーは去年のBOSもロスを使ったように守備重視の方がいいと改めて思いました(笑)
レスターも引っ張りすぎだし途中の中継ぎ投手も引っ張りすぎたと思いました(笑)
それにしてもモスはいい選手になってるね(笑)

レスターは厳しくなりましたかね(笑)
自分は長期契約は5年までかなー、7年契約するような選手は辞めた方がいいと思う(笑)
CINとNYMは先発投手をトレードするという噂がありますね、クエトなんかもありえるかもしれませんね(笑)
シールズが2,3年契約ですむならいいんだけど(笑)
俺の予想では前も書いたけど前田か金子狙ってる気がして仕方ない(笑)2人とも肘の怪我する気がするけど、金子と2,3年契約の方が好きかな、前田は嫌な予感がする(笑)

バックホルツ、ケリー、ウェブスターかなー今の所先発は、デブスとして後はバーンズ、オーウェンズ、ロドリゲス、ジョンソン以外は自分は誰でもトレード出しても有かな(笑)
もしトレードに出さなかった場合はリリーフとして使えますしね(笑)

ララ さんのコメント...

日本BOSさん

12回に勝ち越した時は決まったかと思いましたがね。ちょっと継投にあれっと思うようなのが多かったですね。Mossはでもあのトレード自体はBOSにとって大成功だったので成長してくれて嬉しいというくらいですが、LowrieやReddickの放出は今でも疑問です。

そうですね~、自分も5年が適正で、6年がギリギリ許容かと思いますが、C.C. Sabathiaの契約辺りから投手の市場も上がっちゃいましたからね。今なら最低でも6年で、基本7年くらいになりそうですね。

CINが契約延長するなら、Cuetoの方だと思ってますがどうなりますかね。Cherington GMのトレード手腕はこの夏でさらに不信感を持っているので...。Betts + 先発 2~3人とか出しそうで怖い。

Shieldsは最低5年、恐らく5年+オプションか6年じゃないですか。マエケンはあまり好きじゃないけど、金子もちょっと先発としてはわからないですね。年$5Mで2~3年なら、賭けとしてはありだと思うけど。昨今の日本人投手市場からすればそれでは収まらないだろうし。

自分はフロントラインに近いレベルのしっかりした投手の見返りならRodriguez、Johnson、Ranaudoまで許容ですけどね。あとDe La Rosaも。Websterはちょっと可能性を見せているので、少なくともSTで見たいですね。